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「特典のご用意をしますので、少々お待ち下さい」

レジで会計を済ませ、特典のイベント参加券の用意のために、スタッフがレジの奥に入って行った。

「郁、こっちは終わったぞー」

隣のレジで会計が終わり、俊樹君が僕のとこに来る。

「こっちは、特典の参加券の用意でまだ少しかかるよ」

「えー、ソングボーイズのビジュアルブックの特典に付いてくる、イベント参加券の配布が終了しました！！」

他の店内に居るスタッフにより、イベント参加券の配布の終了を知らされた。

「えぇ～、嘘～！？」

「ココまで並んだのに～！」

「やっぱり、予約しとくんだった～！」

「人気あるんだから、もっと数を用意しといて欲しかった～！！」

店内に、文句や悲しみに怒りの声が響く。

挙句の果てには、その場で泣き出す人達にスタッフ達に抗議をし始める人達などが次々に殺到する。

質の悪いファンって、怖いと思った瞬間だった。