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角川学園-School Days-

第2章 開幕編~仲間達との放課後~

「なんで、予約してる奴だけ取り置きなんだよ!?
予約してるしてない関係なしに、平等で配れよ!!」

「そうよ!!
ねえ、ちょっとアンタ!!」

「えっ…?」

カップルの彼女の方が、イライラしながら僕に声をかける。

「参加券、譲ってよ!」

「そうだ、金払うから譲ってくれよ!」

えぇ、なんでそうなるの…?

「嫌です…。」

断ると、2人の怒りの矛先は今度は僕に向けられた。

「なんでよ!?
金払うって言ってんでしょ!!」

「良いから譲れよ!!」

「俊樹君…。」

怖くなって思わず、俊樹君の後ろに隠れる。

「郁、こんな奴ら無視して行くぞ」

そう言って、僕の腕を握って店から出ようとする俊樹君。

「ちょっと、待ちなさいよ!!」

「おい、待てよ!」

カップルの彼氏の方が、俊樹君に掴みかかろうとする。

「俊樹君!」

「はあッ!」

「ッ!?」

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