テキストサイズ

角川学園-School Days-

第20章 過去の友達編~仲直りと告白~

「利行、健次郎…。」

車の中から、郁は2人の言葉を複雑そうに聞いている。

「うらあああッ」

「せいあああッ」

俊樹と猛威の父親は、激しい攻防を続けているが、俊樹の方が押していた。

「俺達の事が許せないなら、せめて謝罪の気持ちだけは本物だって、わかってくれ!」

「こんな事、言う資格がないのはわかってるけど言うぞ
俺と利行にとって、郁は今でも親友と思ってる!」

「2人共…。」

俺は中立の立場だけど今は、郁に2人の気持ちが届いてほしいと思ってる。

「おい、茶番は終わったか?」

猛威は、上着の内側ポケットからナイフを取り出し、郁の首に突きつける。

「ひッ…。」

「動くなよ」

猛威は、郁の首をナイフで突きつけたまま、郁を人質にしながら車の中から出て来た。

「数多、アイツを見張っててくれ!」

猛威の父親を倒した俊樹が、そばに駆け寄る。

「わかった!」

俺は、気絶している猛威の父親のそばに着く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ