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角川学園-School Days-

第20章 過去の友達編~仲直りと告白~

「え?」

「仮に、俺が振られても郁の親友は辞める気ねえよ!」

「どうして、わかったの?」

もしかして、顔に出てたとか…?

「郁と出会ってから、ずっとそばで見てきたからな♪
親友なのと、好きな奴の事くらいわかるさ!」

「ありがとう…。
でも、それと僕は…。」

「犯罪者の子供だからって何だよ?」

「え?」

また、僕が言いかけた事を先に言い当てられた。

「水無月の親父さんは、郁を守るためにやった事だろ?
数多と話してたんだぞ
犯罪は駄目だけど、息子思いの良い親父さんじゃねえかって」

「俊樹君…。」

きっと、利行と健次郎から話を聞かされたあと、数多君と2人で話し合ってたんだろう…。

「犯罪者の息子だからって、郁が何か犯罪したわけじゃねえじゃん!
親は親、郁は郁!
夕陽と同じく、俺が好きになったのは郁自身だ!」

「俊樹君……ありがとう…う、うぅぅっ…。」

僕は、自然と涙を流していた。

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