とかして。
第2章 有料なら、受け取るってことだよね?
「はぁっ、もう……」
「朝まで使うって言ったよね?それともあんた、あたしに捨てられても良いの?」
「…………。や、だ。……」
あたしが性具という色消しなものに頼ったのは、初めの内だけだった。
じかに感じて、じかに感じさせられる手段。指という有効的な蹂躙手段は、手首までこじ入れることであたしを銀白色の世界へさらった。
回復魔法で幾度となく修復される純潔の壁は、あたしの指で、あたしの拳で、その子宮までなぶられ尽くす。
狭い膣壁にのまれた拳は、熱く締め上げられながら、あたしだけの知るさやかの内部を執拗にこする。襞やざらつきを小刻みに叩き、上下して、爪を立てて、或いは揉んだ。
「側にいて。…………何でもするから。人、殺しちゃった。最低なことしちゃった。それでも側にいてくれるなら、痛めつけて。杏子の、指……痛いくらいあたしに頂戴……」
さやかを軽んじた坊やの気持ちは、いやが上にもあたしの理解を超えていた。
どれだけ打ちのめしても綺麗で、穢しても、やはり穢しきれない。
こんな彼女を、崇めこそしても見捨てておけるはずがない。
「ぁっ…………あんっ、ああっ!ゔぅぅぅ……あっあっ……ああああああぁぁーーーーー!!!」
あたし達は、一晩中傷つけ合った。さやかは綺麗なままあたしを受け入れ、あたしは鉄錆に侵されて、彼女を絶えなく苦しめる。
呻吟が嬌音になったのは、おそらくさやかの記憶がなした業だ。快楽などあるはずなかった。