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もう一度…

第5章 再び

『舞華、俺、この前お前の気持ちがわかってから…色々考えていたんだ。あの時、一方的に別れを告げて、12年ぶりに、舞華に再会して、舞華は、今でも、俺を好きでいてくれた。あの時何が何でも舞華を離さなきゃ良かった。後悔ばかりだ。』

優は、
寂しげに言った。

『先生…。優……。』

私は、言葉が出なかった。

ただただ優の手を握った。

『優…。私が悪かったの。今になって…気持ちを、押さえきれなくなってしまっただけ。優は今まで通りでいいから。お願い。思い込まないで。』

『舞華、俺情けないな。でも…俺も押さえられない。今度こそ離さん。俺を信じてくれ。』

優は、私の頭を撫でた。

『優は、まだ、私を子供扱いするんだから(笑)』

私は、笑った。
優も、笑った。

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