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舞子のえっちな日記

第3章 城島 圭



「よろしくお願いしまーす。」



軽い会釈をして、
口角をほんの少しあげる。


「わぁ……
五十嵐くんはクールで
ミステリアスな感じだね…」

「うん…。
でも黒髪から見えるピアスも
似合ってて…かっこい〜!」


五十嵐くんからは
近寄りがたいオーラが漂っているからか、
コソコソと評価を下す女性社員たち。

呆れてなにも言えない男性陣だが、

また美形かよ〜なんて声も
聞こえてくるので、
かっこいいのは認めているようだった。



「えー、五十嵐くんは、
このビューティコーポレーションの社長、

五十嵐 雅文社長のご子息だそうだ。」


部長の言葉に
社員の動きが一斉に止まった。


え、じゃあ
次期社長ってこと…!?


女性陣は目を輝かせ、
男性陣は白旗を揚げた。


部長は、
次期社長にはあまり失礼のなにように。
と顔で訴えてくる。


女性陣の質問タイムが来る前に
部長は切り出した。


「えー、じゃあ城島くんは
佐藤さんの隣のデスクで。

五十嵐くんは
今井さんの隣の…」


「あ、俺デスクとかいらないんで、
お気遣いありがとうございまーす」


デスクを指差す部長の手を
パッと払いのけた。

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