舞子のえっちな日記
第3章 城島 圭
いやいや
デスクなきゃ仕事できないから!!
満場一致でそう思ったが、
部長は次期社長を優先し、
「あ、そ、そーかそーか。
じゃあ好きに使ってくれて構わないよ。
このオフィスは。」
額の汗を拭いながら
あることないこと言っちゃって…。
「んじゃあ俺外回り行ってくるんで〜」
と早々にオフィスに背中を向け
その手は後ろ向きに私たちに振られた。
部長も社員も
次期社長と名乗る"ワガママな子ども"
に驚きと同時に呆れて何も言えない。
自己紹介だけして
行っちゃうなんて…。
外回りなんてそもそもないし…
本当に自由奔放で
自分勝手な人なんだなぁ…。
なんてことを考えながら
自分のデスクに座る。
「じゃあまずは
次に我が社で出す香水の…」
ひとりぼっちのデスク。
部長と城島さんの声が聞こえる。
久々に男性に触れて。
朝からあんなに恥ずかしい思いをして…。
退屈な毎日とは
比べ物にならないくらい
ドキドキした日を過ごしたな…。
また彼と触れ合いたいと思うけれど、
そんなに私には無理だし
他の女性社員もいる。
いじめの的になるのはもう嫌だ。
こんなに素敵な日は
当分こないんだろうなー。
ネガティヴな考えとは
裏腹に、
アソコはきゅんと脈を打ち、
ほんの少しの期待が止まらなかった。