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舞子のえっちな日記

第3章 城島 圭



シーツに顔を埋めて
お尻を突き出すと、

まるで

"犯してください"
"あなたの熱いのがほしい"

って言ってるみたいで
また身体が熱くなる。



「犯してほしいよぉ…
激しくしてほしい〜…
えっちなこと1日中してたい〜…」



本音がぽろっと出て
悲しくなった。



ふと
今日の帰りの電車を思い出した。

痴漢されたくて
大胆な服に着替えて電車に乗り込んだ。


帰宅ラッシュの中、

久々に男のゴツゴツとした手が
私のお尻に触れられた。


あっ…きた…!


嬉しくて、
たくさん弄られたいけど
それじゃあ痴漢にならないから

嫌がる素振りをしていると、



「おいあんた、

まさか痴漢なんてしてないよね?」



線路を走る音の他に、

すぐ横からその声はした。


そして私が求めていた手は
お尻から剥がされて
私の目の前に。


周りの視線が集まる。



「なっ…!!
そんなこと!!」


「おいあんた。
ケツ触られてたろ?
犯人こいつだよ。」



突きつけられた手と
その手を掴む私を守った男。

私はどちらも直視できず、
開いたドアから
逃げるようにその場を離れる。



「おい、ちょ、あんた!」



男性の手を振り切り、
自宅に走った。



興奮したまま帰ってきた結果がこれだ。



「あーあー…

痴漢〜、されたかったけど…」



一瞬見えたあの男の人の顔…。
なんか、忘れられない…。
なんで…。

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