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舞子のえっちな日記

第3章 城島 圭



翌日、

朝から企画の資料を
作っていると、

不敵な笑みを浮かべる部長が
私のデスクに近づいてくる。


え、え…なに…?


なにもしてないはずなのに、
自然と不安になる。



「稲垣さん。

お願いがあるんだけど、

いいかな??」


「…は、はぁ……」



お願い…?
なんだか嫌な予感がする。


部長は自販機で買ってきた
冷たいコーヒーを、
報酬のように
わたしのデスクに置くと、



「五十嵐くんのお世話係、

頼めるかなぁ??」



と悪そうな笑みを浮かべて
わたしの機嫌を伺う。



「え、い、五十嵐…さん??」


「そうそう。

ほら、社長のご子息の。

昨日うちの部に入ってきた
黒髮でイケメンの!」



そんなことはわかっている。

わたしがわからないのは
なぜ私が五十嵐くんの
お世話係として任命されたか、だ。


そもそも私が新社会人として
入ってきたときは
お世話係なんてなかったのに!


戸惑うわたしを見て
部長は慌てて
説得しようと続ける。


「いやぁ、実はね。

彼、見ての通り
すごいイケメンでしょ?

だから女子社員の
取り合いになっちゃうと思ってねぇ。」


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