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舞子のえっちな日記

第3章 城島 圭



「なにしてるんですか?

嫌がる女性に対してそんなこと。

お前本当に次期社長なの?」
聞き覚えのある男性の声。


「……てめーか。

いちいち邪魔すんなよ
めんどくせーなぁ。」


「めんどくさい?
しかもその聞き方なんですか?
目上の俺が敬語なのに。」


すっと離れる五十嵐くんの手。
ふわっと香るコロンの匂い。

あぁ、あの時の匂いと一緒。


「大丈夫ですか?
こいつ、
容赦無くこーゆーことするから…」


わたしに向けられたその笑顔は、
あの恥ずかしい思いをした時と
一緒のものだった。



「あ、は、はい……」



城島さん…。

彼がまたわたしに話しかけて
くれるなんて。

嬉しいような、
恥ずかしいような。

彼がわたしのことを
覚えているのかすらわからないけど、
なんだか胸がきゅんと高鳴る。



「はぁ、面白くねぇ。

親父に社員として働いて
常識を身につけろとか言われたけど、
俺べつに常識あるし。

こんなやつと一緒に行動するの
めんどくせーし。

身なりもう少し
どーにかなんねーの?」



正直すぎる性格の彼から
溢れる言葉は
グサグサと胸に突き刺さるものばかり。


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