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舞子のえっちな日記

第4章 五十嵐 冬伍



「あ、こいつは22だから
"さん"とか、
敬語は必要ないですよ」


そう言って親指で
五十嵐くんを指すと、

五十嵐くんが
スマホから不機嫌そうな顔をのぞかせた。



「うるせぇ。
こんままの態度でいろよ」


ギロッと睨まれて
またスマホに視線を落とした。


そんな五十嵐くんに
ぶるっと体を震わせると


「はぁ……
素直じゃねーんだから。

大丈夫だよ、タメでも。

結局はなんも言わないし、
俺がなんも言わせないんで」


と城島さんがふんわり笑ってくれた。



あぁ…

なんていうか、
この笑顔本当に好き……。

こんな私にも優しく微笑みかけてくれるのは
城島さんくらいだな…


なんて考えていると、

城島さんの顔が
だんだんと近づいていることに気づく。



「っえ、え、ちょっ……!」


咄嗟に体を背け
手で顔をおおった。


「あ、あぁ、ごめん…
稲垣さんの眼鏡外した姿、
前から気になってたから…」



眼鏡をつけていない姿が
妙に恥ずかしい。



「なに恥ずかしがってんだよ、

こんくらいで。」



向かいに座っている五十嵐くんは
面白がってわたしの顔を覗き込む。



「あっあ…ちょ、だ、だめです…!
ほんと、あの、
すごくみっともない顔なので…」


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