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舞子のえっちな日記

第4章 五十嵐 冬伍



「うわ!もうこんな時間!?
早く食べないと昼休み終わっちゃう!」


「俺は急がねーからな」


そう言って五十嵐くんが
口に運ぶのは、

この店で人気No.1のナポリタン。


五十嵐くんってナポリタンとか
庶民的なもの食べるんだ…。


なんて考えながら見ていると、

五十嵐くんは一口食べるやいなや
動きが止まって固まってしまった。



え、ま、まさか美味しくなかったとか??

五十嵐くんのことだから
怒ってお店で暴れかねない…!!



「……うんまぁ…」


そう呟くとものすごい勢いで
パスタが口へ運ばれる。

さっきまでの
クールな顔とはまた別の
真剣な顔で口を動かす。


そんな五十嵐くんを見て
城島さんと顔を見合わせて笑った。


「こいつ、
胃袋掴んじゃえば一発だから」


そう言う城島さんは嬉しそうで、
さらに食べるスピードが上がっていた。


五十嵐くんって、
味にはうるさいけど
美味しいものだとこんなに可愛く笑うんだ…

こんな数日で2人のいろんな
一面を見れた気がする。

なんだかいいことを
知った気分で、

私も2人と同様フォークが進んだ。


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