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となりのアイツ AN

第27章 ファーストキス?5 かずくん

5-3

え?
何?
今、何て言った?



「・・・は?・・・何言ってんの・・・?」

「ごめん・・・ほんとにごめん」
「いや、何言ってんのかわかんないし・・・」



それからまーくんは めちゃくちゃ恐縮しながら 高1の春、俺の部屋に入ってきた時にうたた寝してた俺に そっとキスしたことを打ち明けた。








「マジ・・・?」
「ごめん・・・」

「マジで?」
「わ~・・・ごめん・・・」

「いや、あの、別に怒ってないけど・・・」
「え、ほんと?」

「あ、いや。やっぱちょっと怒ってるかな」
「わー、やっぱり・・・ごめぇん・・・」

「まーくん・・・その時から俺のこと・・・好きだったの?」
「当たり前じゃん、もっと前から 好きだったよ」

「・・・いつから?」
「う~ん、いつだろ・・・でももっと・・・ずっとずっと前から・・・」





マジか・・・。
そんな前から・・・って、それは俺も同じだけど・・・。
俺だけが まーくんのこと好きだと思ってた。
一生秘密にしないといけない 片恋だと思ってた。





「その時・・・言ってくれればよかったのに・・・」
「言えるわけないじゃん」
「そりゃ、そうだけど・・・」


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