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となりのアイツ AN

第27章 ファーストキス?5 かずくん


5-4

重苦しかった気分が一気に快晴になる。
まーくんという太陽が 俺の心の隅々まで 明るくあったかく照らしてくれる。


「そっかそっか・・・」
「だからさ、かずくん、思い悩むことないんだよ」

「え?」
「かずくんのファーストキスの相手も、俺ってことでしょ?」
「あ・・・」

そうだ。
まーくんのファーストキスが俺だったのと同時に 俺のファーストキスもまーくん・・・

そうなんだ・・・。



「でもずるいよ、俺 なんも覚えてないもん・・・」
「じゃあ・・・やり直す・・・?俺たちのファーストキス・・・///」

「お前、よくそんな恥ずかしいこと・・・///」


真っ赤な顔のまーくん見たら 俺まで恥ずかしくて真っ赤になっちゃうだろ・・・


「あ、ごめん・・・いやならやめるけど」
「嫌なんて言ってないだろ!」


意地悪じゃなく、天然でこんなこと言うまーくんに 俺はかぶせ気味に食いつく。


「あ・・・じゃあ・・・いいの・・・?」
「・・・いいから さっさとしろ・・・」


泣きたい位 嬉しいくせに こんな風に言っちゃう俺
我ながらムードもへったくれもあったもんじゃない。

場所も 夜景の綺麗な場所でもなく いつもの自分の部屋だし、二人で餃子食った後だし、

・・・ほんと締まらねぇなぁ・・・


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