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となりのアイツ AN

第3章 となりのアイツ3 かずくん

3-2

それからも まーくんは女の子に告白されるたびに 
俺に協力を求め、俺は 後輩喰いをしてる乱れた先輩を
排除しつつ、おとなしくて優しそうな子に対しては 
GOサインを出してきた。


でも結局 
まーくんは何人かの女の子と短期間付き合っただけで

「俺、もういいや」と言い出す。

「いいって、何が?」
「だから 彼女とかそーゆーの…。女の子ってさ、最初はいいんだけど ちょっとするとすぐに もっとメールくれとか電話してとか 日曜日は会いたいとか言うんだね」

「…まぁ、付き合うって そういうことじゃないの?」
「そっか。それが普通なんだね。…でも俺、面倒なのそーゆーの。平日は部活でクタクタで 宿題やるので精一杯だし、土日も午前中練習だろ。そうすると 午後は自分のやりたいことしたいんだよね」

「やりたいことって?」
「疲れてる時は 昼寝したいし、録画したTV見たり プラモデル作ったり。たまには買い物も行きたいじゃん?」

「その買い物を彼女と行けばいいんじゃねーの?」
「いや、俺あちこち自由気ままに見たりしたいから…彼女といると 気使って疲れそうだもん」

「はぁ…まぁそう言う奴は 付き合わない方がいいかもな」
「だよね。今までも “相葉くんは何もしてくれない”って振られてきたし」


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