テキストサイズ

となりのアイツ AN

第3章 となりのアイツ3 かずくん

3-3

「ねぇ、かずくんは彼女いないの?」
「いない。俺モテないの知ってるだろ」

「はは…嘘ばっか。バスケ部の中でも かずくんに告白して断られた、って言ってる子いるよ」
「…そんな話すんなよ。…俺は 勉強頑張らないといけないから。大学入ったら遊びまくってやるんだ」

「俺も頑張る。ねーねー、そんで大学どこ行くのさ?俺も同じとこ受けようかなー」
「ばか、それじゃ意味ないだろ」

「ん?意味って?」
「……」

しまった、つい口が滑って…。


「ねーねー、なんで俺と一緒じゃダメなの?
俺と離れたいの?俺のこと嫌いになっちゃったの?
もう俺のこと好きじゃないの?」
「なっ、変なこと言うなよ」

「変なこと言ってるのはそっちじゃん。今のは俺と離れたいってことだろ?何でだよ、俺なんか悪いことした?」
「…してないよ」

「だったらいいじゃん、同じとこ受けるぐらい。
あ、それとも 同じとこは無理でも 近くの大学行くことにしてルームシェアとかしちゃう?」
「お前は家から通うんだろ」

「だって かずくんと離れたくないもん、ね?俺、家事頑張るからさ~」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ