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となりのアイツ AN

第32章 夏休み5 かずくん

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その日の夜、寝る前に 洗面所で歯磨きしてる時、鏡に映る自分の顔をまじまじと見つめてしまった。今日一日で日焼けして 顔が赤くなってる。唇もちょっとカサついてるかな・・・


と、指で唇を触った時、まーくんの唇の感触を思い出して・・・。

目を閉じて そっと自分の指を啄んで 舌先でちょっと触れてみる・・・

今度キスする時、こうやってみたらまーくんも唇開くきっかけが出来るのかも・・と
そっと目を閉じて鏡に唇を寄せてみて・・・

そこでハッと我に帰り、バカか、俺は!って首を振った。

なんだかまーくんの影響受けておかしくなってる・・・
もう寝よう。きっと疲れてんだ俺・・・


だけど 身体は確かに疲れてるのに 何故かなかなか寝付けなかった
久しぶりにまーくんとキス出来たのと そのことについてあれこれ考えたせいか?

男は疲れてる時ほどヤリたくなる、って聞いたことがあるけど・・・
身体と心のバランスがうまく噛み合わないみたいに眠れない。

今日見たまーくんの上半身裸の姿も今頃になってチラチラまぶたの裏に浮かぶ。

かなり痩せてるけど すらっとカッコイイまーくんの身体。
またもや ビーチにいた女の子たちの視線が集中してるように思えたのは 俺の欲目か?心配しすぎか?

いや、それよりもこみちだ。
やっぱりアイツ、まーくんに気があるんじゃないだろうな・・・
背も高いし 筋肉質なアイツに迫られでもしたら まーくん抵抗しきれるだろうか?

もしも、もしも力づくでまーくんのこと・・・・・・・・・

ジョーダンじゃない、そんなこと許さないからな


いてもたってもいられなくなって、俺は暗闇の中ガバっと起き上がった。


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