となりのアイツ AN
第61章 二十歳の贈り物2 かずくん
何だか不審な匂いがする
きっとこれはドッキリ的ないたずらで
ドアを開けたらバケツの水がザバーッ!と落ちて来るとか
ゴムが飛んできて、バチン!と顔を直撃するとか
でっかい金だらいがガーンと落ちて来るとか
どうせそんな事だろう
まーくんってそういうトコ
ホント ガキみたいだからなぁ
知らずに、ならまだしも
そんな事が待ち受けてると予想がつくのに
俺は素知らぬふりでドッキリにハマらないといけないのか?
いやいや、誕生日だってのに
そんなのにひっかかってたまるかよ
それより裏をかいてやる
俺はこっそり自分ちに戻って 南側のベランダから
まーくんちに入ることにした