となりのアイツ AN
第61章 二十歳の贈り物2 かずくん
そーっと玄関のドアを開けて真っ暗な中 ベランダまで進む
そーっと掃出し窓を開けて手すりから隣を覗き込むと
まーくんちの窓には鍵がかかってないのが見て取れた
よしよし
こんな日に俺を驚かそうなんて
不届きモノのまーくんには
こっちから逆ドッキリをかけてやる
実家では2階の部屋を行き来してたくらいだから
ここの1階の手すりを乗り越えるのなんて造作ない
ベランダの手すりを跨いで
そーっとそーっとまーくんちの窓を開ける
まーくんの姿は部屋には無いから
相変わらず玄関の前にいるってことだな
忍び足で部屋に入ると まーくんの声