となりのアイツ AN
第61章 二十歳の贈り物2 かずくん
「かずくん・・?どうしたの?鍵持ってるよね?入って来て?」
「・・・あれ?かずくん?そこに居る?・・・もしかして鍵を取りに部屋に戻ったのかなぁ」
「え・・・怒って帰っちゃったんじゃないよね・・・?」
「待って、いますぐ開けるから・・・ちょっと待っててね」
「もうちょっとだから・・・ね、・・・あ、開いた!かずくん?そこに居る?」
べりべりがさがさきゅっきゅという不思議な物音がして
それと共に聞こえるまーくんの声が
段々不安そうになって行く様子に
笑いを堪えるのが苦しくなって来た
ヨシ、そろそろいいだろう
「俺はこっちだぞ!」
ジャーンとばかりにまーくんの前に飛び出した
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