となりのアイツ AN
第61章 二十歳の贈り物2 かずくん
ガムテープの一部が剥がされ、そこだけネットが歪んでるけど
その向こうで 未だ玄関ドアを覆い尽くす風船
これ幾つあんだろ?
大きさも色もバラバラでかなりの数
膨らませるの大変だっただろうなぁ
きっと俺がドアを開けた時のコト想像して
顔を真っ赤にしながら 一つ一つ膨らませたんだよなぁ
そう思うとホントに申し訳なさの極致だ
「なぁ・・・お詫びに何でもするから・・機嫌直してよ」
下から覗き込むようにして言うと
まーくんが涙目のままちらっと俺を見る
「ホント・・・?」
あれ?