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となりのアイツ AN

第11章 秘密1 まーくん

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食材を 冷蔵庫その他に分けてしまったところで…
俺には 重要な任務が残されている。

それは さっきのドラッグストアで買ったものを検分し 然るべきところに収納することだ。

中坊の時、誰かが学校に持ってきて みんなドキドキで封を開けたっけ…
そのあとは お約束の水風船…。

なんと それ以来のご無沙汰。

順番に 3箱とも開けてみる・・
・・・・・・・が、違いがよくわからない。

実際に使わないと わかんないのかなー。
てか使ったら わかるのかな?



そしてそれはいつだろう?
早く早く その日が来て欲しい、と願う一方で、もう少し今のままでいたいような気もする…。

とりあえず ベッドの下に2個ぐらい忍ばせて…
それから 財布にも入れて 必ず携帯するようにしよう。

潤滑剤の方は…なんだか触るのが怖いような気もする。
一応1個封を開けて指先にニュルっと出してみるが…
ぬるぬるしてるのは予想通りだけど なんとも説明しにくいエロい感触。

これ…気持ち悪いとか言われないかなー…?

ま、いいや。これもベッドの下に入れておこう…


大人になっていくときに 誰もが通る道のはずなのに、
なんだか 悪いことしてるみたいな気持ちになるのは なぜだろう?

そんなことを考え始めたけれど、似合わないことは長続きしない…。



お腹がグーーーっと鳴ってしまった。

…もう1時だもんね、かずくんも何か食べるかなぁ?
聞いてみよう。


《 お腹空かない? 》
《 ちょっとだけ 》

《 パスタ作ろうか? 》
《 オシャレ男子か… 》


ふふふ…元気になってるみたい。
母ちゃんに教え込まれた パスタを作ってあげよう。

パスタ茹でる最後の1分で きのこ類やほうれん草とかのざく切りした野菜を 一緒に鍋に放り込んで、湯切りしたらツナとめんつゆ系の味付けで出来上がり~。

めっちゃ簡単で意外と旨いんだから。 

これでかずくんの胃袋掴んじゃうもんね~



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