となりのアイツ AN
第13章 秘密3 まーくん
3-4
ヒュッ・・・スパン・・・
ヒュッ・・・スパン・・・
無言でキャッチボールをする俺達。
硬式ボールを持つのなんて めっちゃ久しぶりだけど、
なんとか かずくんの手が届く範囲に投げられてる。
「・・・かずくん」
「・・・何・・・」
「あのさ・・・」
「・・・」
「ただこうしててもつまんないから、罰ゲーム決めない?」
「・・・は?」
「ボール捕り損なったら自分の秘密を暴露しなくちゃいけないの」
「・・・俺、秘密なんてねーもん」
「ホント?」
「・・・・・・」
「じゃあ、俺の質問に答えてくれるってことでいいよ?」
「・・・いいよ・・・べつに・・・」
「じゃあ、今からね」
「あ、だけどお前全然捕れないような球…わっ!!」
「はは・・・ごめんごめん」
うーん、ぎりぎり無理か?ってとこ狙ったんだけど
さすがかずくん。・・・捕っちゃった。
「そうかそうか、そういうのアリか」
意地悪そうに にやっと笑って びゅん!と俺の苦手な右側へ速い球。
だけど想定済みだもんね~。
絶対こっちへ投げてくると思ったんだよな~。
ちょっと危なかったけど余裕なフリして捕るとかずくんが悔しそうな顔。
ふふん、
よし、今度は足元へ。
だけど 狙いすぎてワンバンになっちゃった。
俺たちの間ではワンバンはノーカウント。
「下手くそ」
すかさずかずくんがお返しとばかりに足元ぎりぎりに落ちる速い球を投げてくる。
「わっ!」
「やりぃ!」
弾む声を出して かずくんが明るい笑顔を見せた。
だけど 捕り損なったボールを拾いに行く俺の背中にかけられた小さな声は
「まーくん・・・俺に秘密、あるよね」
「え・・・」
「俺に・・・隠してること・・・」
ヒュッ・・・スパン・・・
ヒュッ・・・スパン・・・
無言でキャッチボールをする俺達。
硬式ボールを持つのなんて めっちゃ久しぶりだけど、
なんとか かずくんの手が届く範囲に投げられてる。
「・・・かずくん」
「・・・何・・・」
「あのさ・・・」
「・・・」
「ただこうしててもつまんないから、罰ゲーム決めない?」
「・・・は?」
「ボール捕り損なったら自分の秘密を暴露しなくちゃいけないの」
「・・・俺、秘密なんてねーもん」
「ホント?」
「・・・・・・」
「じゃあ、俺の質問に答えてくれるってことでいいよ?」
「・・・いいよ・・・べつに・・・」
「じゃあ、今からね」
「あ、だけどお前全然捕れないような球…わっ!!」
「はは・・・ごめんごめん」
うーん、ぎりぎり無理か?ってとこ狙ったんだけど
さすがかずくん。・・・捕っちゃった。
「そうかそうか、そういうのアリか」
意地悪そうに にやっと笑って びゅん!と俺の苦手な右側へ速い球。
だけど想定済みだもんね~。
絶対こっちへ投げてくると思ったんだよな~。
ちょっと危なかったけど余裕なフリして捕るとかずくんが悔しそうな顔。
ふふん、
よし、今度は足元へ。
だけど 狙いすぎてワンバンになっちゃった。
俺たちの間ではワンバンはノーカウント。
「下手くそ」
すかさずかずくんがお返しとばかりに足元ぎりぎりに落ちる速い球を投げてくる。
「わっ!」
「やりぃ!」
弾む声を出して かずくんが明るい笑顔を見せた。
だけど 捕り損なったボールを拾いに行く俺の背中にかけられた小さな声は
「まーくん・・・俺に秘密、あるよね」
「え・・・」
「俺に・・・隠してること・・・」