
となりのアイツ AN
第92章 ただいまの後で7 かずくん
「じゃあまず1本挿れてみる、ね」
「うん」
ぬるりとした感触を伴って
指が少しずつ入ってくる
・・・2回目のせいかこの前程の違和感も痛みも無い
うん、今日こそイケる気がする
「まーくん・・・大丈夫だから
指 増やしてみて・・・」
「うん」
ズブリ
さすがに2本はキツイ
無理やり拡げられた痛みも少しある
でも、ここで躊躇してたらだめだ、
と まーくんにゴーサインを出そうとした
正にその時
トントントン・・と階段を上がって
廊下を歩いてくる物音に
一瞬で冷や汗が背中をつたい 全身が凍りついた
