
瞳の中の恋人 ~もう一つのプラチナデータ~
第4章 4 もう一人の俺
~4.もう一人の俺~
その日以来、週末にはリュウが浅間の部屋を訪ね、
泊まっていくのが習慣になった。
抱き合い、満たされた後で、ふと気になっていることを聞いてみる。
「神楽はここに来てることを・・・」
「・・・知ってると思うよ。何も言わないけど、わかってるはず・・・」
「了承してくれてる、ってことかな」
「多分ね・・・俺は神楽の意識がない時や 眠っている時に行動するから 神楽は俺が何をしているのか知らないけど、俺の方はその気になれば神楽の行動や意識を見たり感じたりする事が出来るんだ・・・最近ね、前とは変わってきたな、と感じることがある」
「何となくわかる気がするな・・・」
「他人を受け入れるようになってきた、っていうか・・・他人のことを思いやったり、他人の心情を慮ったりするようになったよね・・・」
「アイツには不本意かもしれないが、いい変化だな・・・」
