別れ道 ~同窓会の夜~ SA
第2章 2 翔
「わかった、もういいよ。今、こうして俺んとこ来てくれたんだから、もういい
...それより、ホントに俺でいいのか?
お前、親父さんやお袋さんのこと考えて、結婚しなきゃ、と思ったんだろ?」
「だから、翔ちゃん。俺も彼女と同じだよ。俺が我慢して嘘の人生過ごすより、本当に好きな人と幸せになった方が...。すぐには無理でもいつか分かってくれる、祝福は出来なくても、許してくれる日が来る、って思うことにしたの。大丈夫、俺の父ちゃんと母ちゃんだもん。俺のホントの幸せ、わかってくれるよ。」
「雅紀...。ごめん、ありがとう...。いつか 俺、ちゃんとお前んちに挨拶に行くから...。
親父さんに殴られてもいいから、けじめつけに行くからな...。」
「じゃあ、俺も翔ちゃんのご両親のとこ行かなくちゃね」
「うん、一緒に行こうな」
ああ、幸せだ。これからずっとずっと雅紀と一緒に生きられるなんて...。
あ、そうだ。今となっては...だけど、ひとつだけ雅紀に謝んないといけないことがあったんだ。
「何?3年の間に浮気したとか?」
「そんなこと謝るかよ。俺はフラれた身なんだから、何しようと自由だろ」
「あれ、あっさり認めちゃうんだ、ま、良いけど(笑)」
「俺が謝りたいのは、高校時代、お前ずっとモテなかった、と思ってるらしいけど、ホントはモテモテだったのを全部俺が蹴散らしてたの。
お前には心に決めた好きな子がいるって噂流しといたし、下駄箱のラブレターも、携帯メールも全部チェックして削除してた。あの子の分だけは、風邪引いて休んだ日だったからどうにも出来なかったんだ。」
...それより、ホントに俺でいいのか?
お前、親父さんやお袋さんのこと考えて、結婚しなきゃ、と思ったんだろ?」
「だから、翔ちゃん。俺も彼女と同じだよ。俺が我慢して嘘の人生過ごすより、本当に好きな人と幸せになった方が...。すぐには無理でもいつか分かってくれる、祝福は出来なくても、許してくれる日が来る、って思うことにしたの。大丈夫、俺の父ちゃんと母ちゃんだもん。俺のホントの幸せ、わかってくれるよ。」
「雅紀...。ごめん、ありがとう...。いつか 俺、ちゃんとお前んちに挨拶に行くから...。
親父さんに殴られてもいいから、けじめつけに行くからな...。」
「じゃあ、俺も翔ちゃんのご両親のとこ行かなくちゃね」
「うん、一緒に行こうな」
ああ、幸せだ。これからずっとずっと雅紀と一緒に生きられるなんて...。
あ、そうだ。今となっては...だけど、ひとつだけ雅紀に謝んないといけないことがあったんだ。
「何?3年の間に浮気したとか?」
「そんなこと謝るかよ。俺はフラれた身なんだから、何しようと自由だろ」
「あれ、あっさり認めちゃうんだ、ま、良いけど(笑)」
「俺が謝りたいのは、高校時代、お前ずっとモテなかった、と思ってるらしいけど、ホントはモテモテだったのを全部俺が蹴散らしてたの。
お前には心に決めた好きな子がいるって噂流しといたし、下駄箱のラブレターも、携帯メールも全部チェックして削除してた。あの子の分だけは、風邪引いて休んだ日だったからどうにも出来なかったんだ。」