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第12章 悪い子の勧め

「大切に思ってるんだったら、何で浮気なんて出来るんだろうね?」

夏は、ご飯を食べながら言った。

「夏!」

ママが夏を叱った。

「浮気?何よそれ。」

あたしは初耳だった。

「ええ。夏さんが言うように、僕は過去に2度間違いを起こしました。」

パパは静かに言った。あたしは初めて聞いて驚いた。夏が驚かないところを見ると知っていたに違いない。

「もうその事は解決したんだよ。それに今はその話をしているんじゃないよ?」

ダディが夏に言った。

「夏なんでそんなこと知ってるの?」

あたしは夏に聞いた。

「こんなこと教えてくれる人は一人しかいないでしょ?」

…春さん?

「真面目に話が聞けないのなら、あなたは部屋に戻っていなさい!」

ママが夏に厳しく言った。

「僕はいつも真面目だよ?パパは華のお父さんじゃ無いし、ダディが僕のお父さんじゃ無いのは、本当のことでしょ?今までこのことを話し合わなかったのが遅いくらいだよ。ママは華に言われてショックだっただろうけど、お前のママはって散々言われて来たよ。もう詮索されるのも慣れたけどね。」

ごちそうさまと夏は席を立った。

「夏!待ちなさいっ!!」

ママが再び夏に言った。

「そんなことも気が付かなかった癖によくそんなことが言えるよ。結局親の都合でしわ寄せを食うのは子供なんだよ。」

夏は独り言のように呟いて自分の部屋へと入った。ママが怒ったがダディが止めた。そしてまたママは私の育て方が悪かったのかしらと泣き出した。

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