テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第35章 卒業

「小鳥遊センパイ。第二ボタン下さい。」「伏見さん…。」「古水流先輩…。」

女子達がわらわらと集まって来た。

「あーっと悪い。俺たちのボタンは先約があってあげられないんだ。」

空が笑いながら、学ランの第二ボタンをプチッっと切ってあたしにくれた。夏はリツに、そして真啓もあたしにくれた。

「おい…真啓!どさくさに紛れて華にボタンやるなよ。」

空が慌てて真啓に言った。

「良いじゃない。それぐらい…。これ僕からのお守り。空くんと喧嘩したらいつでもおいで。」

真啓があたしに向かって微笑むと、空が間に割って入った。

「真啓…マジじゃねーか。本気で口説くのは駄目だ。」

夏とリツがそのやりとりを見て笑っていた。
空以外は、みな同じ大学へと進む。色々あったけれど、あたし達はこの先もきっと変わらないクラスメートだ。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ