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第13章 記憶

「頭ごなしに何でも言えば良いと思って。あたしは謝らない!」

ママとあたしの間に春さんが割って入った。

「はいはいはい…ケーキ温かいうちに食べましょうね?」

ママは春さんをじろりと睨んだ。

「あら?あなた忘れちゃったの?家を飛び出しちゃったこと?それに比べれば、華ちゃんなんてまだ可愛いものよ。」

春さんはあたしにウィンクをした。

「お母さんは関係無いでしょう?」

ママは春さんにイライラしながら言った。ふたりともそっくりな顔をしているので変な感じだ。

「そうね…華ちゃんとトーコとの間の事は、私には関係無いから、私が関係あったトーコがあなたぐらいの時の話をしましょうかね。酷かったのよぉ。」

夏が嬉しそうに春に近づいた。

「Momは、色んなコトしてそうだよねぇ。わかる気がする。」

こう言う時の夏はとても嬉しそうなのが、困りものだと以前パパが言っていた。

「お母さんっ!!」

ママは大慌てで春さんに叫んだ。

「あら良いじゃない?自分がやったことでしょう?言われたく無かったら、あんまりガミガミ言わない事。私が居る間は止めて頂戴。」

煩いママはほっといて、さぁさぁ食べなさいと、春さんはあたしと夏にケーキを切り分けた。

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