テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第2章 転校生

空が起き上りあたしと夏をチラリと見た。

…あいつ誰?

「ああ…小鳥遊(たかなし)くん。華のいとこだって。」

…ふーん。そういうことか。

「ラッキー♪じゃぁまたな。」

あたしが席に戻るとリツが小さな声で聞いた。

「小鳥遊くんってかっこいいよねぇ。」

…いつも答えるのに困る。

「そうかな。いつも一緒に居るから分かんないよ。」

あたしは苦笑いをした。

「そういえば、いつも一緒に居る伏見くん、今日は一緒にいなかったね。」

あたしはその名前を聞いてドキドキした。伏見 真啓(ふしみ まひろ)。夏の友達だ。家にも遊びに来たことがあった。ちょっと気になる存在。

とても優しくて静かで夏に比べると目立たない。音楽室で一度ピアノを弾いている姿を見た。それから不思議と気になっていた。

「う…うん。そうだったね。」

あたしは慌てて返事をした。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ