+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第1章 可愛い拾い物
――――キキーッ!
あたしは塾の帰りにママの運転する助手席でうつらうつらしてた。
「きゃっ」
…ぐえっ。
シートベルトが余りにも良い仕事をしたので、胸を突然締め付けられ,あたしは変な声を出した。
「ママ どうしたの?」
あたしは目をこすりながら聞いた。
「白い…もの…轢いちゃったかも」
ママは真っ青な顔をして震えていた。
「白いものって…おばけか何か?」
あたしは顔の前で手を下げるお化けのポーズをしてみせた。
「でも…何も音はしなかったの」
ママは恐る恐る車から降り、あたしも続いて降りた。
車のフロントに回ると、何もなかった。
「じゃぁ車の下かな?」
あたしはひょいと車の下を覗いた。
「嫌だ…怖いコト言わないでよ」
ママは車の後ろに回って確認してる。
「ママー!ちょっと来て」
ママが慌ててやってきたので、あたしはひょいとお化けの正体を見せた。
「あら…ネコ」
ママはほっとした顔をした。
「怪我は?」
真っ白な青い目の男の子。
「なさそうだよ。びっくりしちゃったのかなぁ」
胸の中でそのネコはじっとして、くったりとあたしに身を任せていた。
「綺麗なネコね」
ママは頭をそっと撫でた。
「首輪してないから野良猫かなぁ」
滑々の艶やかな毛並みは、飼い猫にも見えた。
「ねぇ…ママ」
青い目のネコはあたしの顔をじっと見ていた。
「駄目よ。パパ達に聞かないと。それに華ちゃん動物の面倒見れないじゃない」
あたしは口をとがらせた。
…そうだ…よね。外飼いの子かも知れないし。
自分に言い聞かせながら、飛び出してきちゃ駄目よと道の端の街灯の下にネコをそっとおろした。
…ニャー。
可愛い声で鳴くと、闇夜に消えてった。
「殺生しなくて良かったわ」
ママとあたしは車に戻った。
あたしは塾の帰りにママの運転する助手席でうつらうつらしてた。
「きゃっ」
…ぐえっ。
シートベルトが余りにも良い仕事をしたので、胸を突然締め付けられ,あたしは変な声を出した。
「ママ どうしたの?」
あたしは目をこすりながら聞いた。
「白い…もの…轢いちゃったかも」
ママは真っ青な顔をして震えていた。
「白いものって…おばけか何か?」
あたしは顔の前で手を下げるお化けのポーズをしてみせた。
「でも…何も音はしなかったの」
ママは恐る恐る車から降り、あたしも続いて降りた。
車のフロントに回ると、何もなかった。
「じゃぁ車の下かな?」
あたしはひょいと車の下を覗いた。
「嫌だ…怖いコト言わないでよ」
ママは車の後ろに回って確認してる。
「ママー!ちょっと来て」
ママが慌ててやってきたので、あたしはひょいとお化けの正体を見せた。
「あら…ネコ」
ママはほっとした顔をした。
「怪我は?」
真っ白な青い目の男の子。
「なさそうだよ。びっくりしちゃったのかなぁ」
胸の中でそのネコはじっとして、くったりとあたしに身を任せていた。
「綺麗なネコね」
ママは頭をそっと撫でた。
「首輪してないから野良猫かなぁ」
滑々の艶やかな毛並みは、飼い猫にも見えた。
「ねぇ…ママ」
青い目のネコはあたしの顔をじっと見ていた。
「駄目よ。パパ達に聞かないと。それに華ちゃん動物の面倒見れないじゃない」
あたしは口をとがらせた。
…そうだ…よね。外飼いの子かも知れないし。
自分に言い聞かせながら、飛び出してきちゃ駄目よと道の端の街灯の下にネコをそっとおろした。
…ニャー。
可愛い声で鳴くと、闇夜に消えてった。
「殺生しなくて良かったわ」
ママとあたしは車に戻った。