テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第3章 Prototype

ERのお医者がすぐに見てくれてあたしの額の傷の縫合をした。チクチクと引っ張られる感じがして怖かったけど、処置の間、ダディがあたしの手をずっと握ってくれていた。

「華ちゃん…どうしたんですか?」

パパが飛んできた。あたしの周りをERのDr、ダディ、パパの3人のお医者が取り囲んだ。頭のレントゲンとCTを取ると脳外科医のパパがすぐに見て、パパとダディはふたりで話をしていた。

「骨折も浮腫も無いし大丈夫ですね。」

パパがわたしのところにやってきた。

「どうしてこんなことになったんですか?」

あたしは事情を話したけれど、パパは大きなため息をついた。

「もうそんなところに行くのはおよしなさい。」

…だから、パパにいうのは嫌だったんだ。

「どうしてそうなるのよ?たまたまだったのよ。」

あたしは口を尖らせた。

「怪我をして縫合ぐらいだったから良かったですけど、女の子なんですから、顔に傷が残ったら大変です。」

パパは眉を顰めていた。

「さぁ、華さん。もう遅いですし、お家に帰ろう。トーコさんも心配してるよ。」

ダディはあたしの肩を優しく撫でた。

「うん…。」

家に帰るとママが心配して寝ずに待っていた。

「まぁ。顔に怪我するなんて。」

今日はお風呂は駄目よ。あたしは少しホッとした。もっと怒られるかと思ってたから。

「明日も学校でしょ?もう寝なさい。」

ダディがあたしの頭にキスをした。

あたしは歯を磨いてパジャマに着替え、ベッドに潜った。

…なんか疲れた。

あたしはすぐに目を閉じた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ