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第27章 健全なお付き合い

「ねぇユウヤぁ。最近付き合い悪くない?」

カラフルな衣装に身を包んだミーナがマネージャーに見つからないように俺に言った。

「この間だってぇ黒田さんに追い返されちゃってさぁ。ミーナ事務所の人に物凄く怒られちゃったんだよ。」

「へー知らなかった。」

俺はとぼけた顔をしてた。

「この間の週刊誌に載ってた子と付き合ってるの?普通の女子高校生でしょ?びっくりしちゃった。」

…面倒くせぇ。

「どうだろね。」

俺は気の無い返事をした。

「今夜の打ち上げにも行くんでしょう?」

撮影が終わった後、皆で食事をしに行くことになっていた。

「ユウヤいっつもすぐに帰っちゃうんだもん。ミーナつまんなぁい。」

鼻にかかった甘い声を出した。

「俺、酒飲めねーし、つまらないから。」

黒田がこちらにやって来るのが見えた。

「また今度遊びに行くね。」

そっと俺に囁いて、ミーナは、メンバーの元へと帰って行った。

「大丈夫?」

黒田がミーナを眼で追いながら俺に言った。

「また家に遊びに来るってさ。そろそろ引っ越し時かも知れない。」

黒田はため息をついた。

「判った。物件探しておきます。」

「ああ。」

――― ♪♪

(華:まだお仕事中?頑張ってね。)

ぐったりしているトーフとお風呂上がりだと思われる華の写真が添付されていた。

「あ…黒田さん。物件のことだけど…。」

俺は黒田を慌てて呼び止めた。



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