+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+
第28章 ライバル宣言
――― 3月。
コンクールも終わりやっと落ち着いた。気がつけば学校でもいつも華を探していた。時々廊下で華を見かけた。リツちゃんと一緒に楽しそうに笑いながら話をしているけれど、僕に気が付くと伏し目がちになり通り過ぎて行く。
…華。
話がしたくて何度か声を掛けたけれど、その度に忙しいからとか、今は時間が無いからと断られた。少し時間があった冬休みにも何度か電話をしたけれど、留守番電話になりメッセージを残した。けれど、折り返しの電話は無かった。
「今泉さんに告白したら、断られた。」
同じクラスの男子が夏に恥ずかしそうに話しているのを聞いた。夏はいつもと変わりなく僕に接してくれるけれど、華のことになると余り話したがらなかった。
「そうか。仕方が無いよアイツも色々あるみたいだし…最近は俺も話さないから。」
夏は僕と目が合うと慌てて寂しそうに凹んでいるクラスメートの肩をポンポンと叩いた。
「なんかさぁ今付き合ってる人がいるんだってさ。」
…えっ?
「付き合って3カ月ぐらいだって言ってた。もう少し早く告白してれば付き合って貰えたかなぁとか思ってさ。」
「えっ?そうなのっ。」
夏も驚いた顔をしていたので華からは何も聞いて居なかったのかも知れない。
「それ本当なの?」
僕も思わず聞いてしまった。
「ああ。本当さ…それよりお前こそ婚約の噂って本当なのかよ?」
…えっ。
「婚約?なんの話?」
周りのクラスメートはにやにやしながら僕を見つめていた。
「あれ…恩田が言いふらしてたぞ?お前と婚約したって。」
夏が僕の顔を見ると、頷いた。どうやらこれは夏も知っていたらしい。
コンクールも終わりやっと落ち着いた。気がつけば学校でもいつも華を探していた。時々廊下で華を見かけた。リツちゃんと一緒に楽しそうに笑いながら話をしているけれど、僕に気が付くと伏し目がちになり通り過ぎて行く。
…華。
話がしたくて何度か声を掛けたけれど、その度に忙しいからとか、今は時間が無いからと断られた。少し時間があった冬休みにも何度か電話をしたけれど、留守番電話になりメッセージを残した。けれど、折り返しの電話は無かった。
「今泉さんに告白したら、断られた。」
同じクラスの男子が夏に恥ずかしそうに話しているのを聞いた。夏はいつもと変わりなく僕に接してくれるけれど、華のことになると余り話したがらなかった。
「そうか。仕方が無いよアイツも色々あるみたいだし…最近は俺も話さないから。」
夏は僕と目が合うと慌てて寂しそうに凹んでいるクラスメートの肩をポンポンと叩いた。
「なんかさぁ今付き合ってる人がいるんだってさ。」
…えっ?
「付き合って3カ月ぐらいだって言ってた。もう少し早く告白してれば付き合って貰えたかなぁとか思ってさ。」
「えっ?そうなのっ。」
夏も驚いた顔をしていたので華からは何も聞いて居なかったのかも知れない。
「それ本当なの?」
僕も思わず聞いてしまった。
「ああ。本当さ…それよりお前こそ婚約の噂って本当なのかよ?」
…えっ。
「婚約?なんの話?」
周りのクラスメートはにやにやしながら僕を見つめていた。
「あれ…恩田が言いふらしてたぞ?お前と婚約したって。」
夏が僕の顔を見ると、頷いた。どうやらこれは夏も知っていたらしい。