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第4章 Girls Night

学校へ行くと既にリツが来ていた。

「おはよー♪持ってきた?」

「うん♪」

お互いの手紙を見せたった。ふたりとも別々のことが掛かれていた。リツはファンクラブに入っていたが、そのこともちゃんと調べてお礼が書いてあった。

「なんか…感動だよね♪」

あたしとリツはうっとりとしていた。

「うん。夢の続きを見てるみたい!」

空がいつものように不機嫌そうに席についた。

「そうだ。今週の週末、うちに泊まりに来ない?」

以前から話し合っていたが、なかなかふたりの都合がつかなかった。

「えっ。ほんと?良いの?」

リツは何度かうちに来たことがあったが、パパがいつも居ない時だった。

「うん。パジャマパーティーしよう!」

リツにはうちの事情がバレても良いような気がした。

「お菓子食べて、映画観よう!」

「わーっ楽しそう♪一緒にお風呂も入っちゃう?」

あたしたちはキャッキャとはしゃいでいた。リツがクラスメートに呼ばれた。

リツが去ってから空があたしに話しかけてきた。

「お前、遊んでて良いのか?中間テストがもうすぐだって言うのに。」

「あなたに心配されなくっても大丈夫です。」

「まぁせいぜい俺に馬鹿認定されないように頑張れ。」

…何よその言い方。

「もしあたしが総合点数で勝ったら、あたしに声掛けないでくれる?」

「じゃあ俺が勝ったらお前俺に何してくれんの?」

空が鼻で笑った。あたしはちょっと考えた。

…あんたになんて何にもしたく無いわよ。

「…お前んちのトーフ見せて。」

空が真面目な顔で言った。

「えーっ。写真で良いじゃん。何でうちにまで来る必要があるのよ?」

「お前俺に勝つんだろ?だったら良いじゃん。」

…確かに。こいつの言う通りだ。

「じゃぁそれで良いよ。」

先生が入ってきた。

「その言葉忘れんなよ。」

じゃぁ授業始めるぞーと言うと、すぐに出席を取り始めた。

…それはこっちのセリフだ 馬鹿。

あたしは、教科書を開いた。


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