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第4章 Girls Night

その日はすぐにやってきた。リツが持ってきたPrototypeのライブDVDを一緒に観た。

お菓子を食べながら、ふたりで色々な話をした。

「ねぇ、華の好きな人ってさ、伏見くんでしょ?」

リツが言った。

「なっ…なんで?」

あたしは自分でもよく分からなかった。

「だってさ、いっつも楽しそうに話をしているでしょう?」

「うん。真啓くん優しいから。何でも話せる男友達みたいな感じかなぁ。」

スナック菓子の袋に手を入れて何個か口に放り込んだ。

「華さん…それって恋じゃ無いんですかね?」

ふざけていたリツが少し真面目になった。

「リツさん…多分恋ではありません。」

…一緒に居ると居心地は良いけれど、友達だ。

「えーっなんでよ?お似合いのカップルだと思うよ?」

「あたしが好きでも、向こうが好きかどうか分からないもの。」

好き?恋?あたしにはまだ良く判らない。

「あたしこの間、聞いたって言ったでしょう?」

「えっ。」

あたしは慌てた。

「華のこと好き?って。」

顔が赤くなるのが自分でも判った。

「そしたら、伏見くん ゛うん。好きだよ”って言ってたもん。」

「えーっ。ちょっとやだ。どーしてそんなこと勝手に聞いちゃうの?」

真啓は時々うちに遊びにくることがあった。3人でよく勉強をした。

「だって華が、伏見くんのこと好きだと思っていたから。」

「次に会う時に緊張するじゃない。」

「大丈夫よ。華も伏見くんのことが気になってるみたいだよって言っといたから。」

「もーっ!リツの馬鹿ッ!!」

「でも伏見くん゛本当にそうだったら嬉しいな”って笑ってた。」

駄目だそんなこと言われたら、絶対に意識しちゃうじゃない。

ママが部屋に入ってきて、アイスティーを持ってきた。

「あら あなたたち夕飯の前にお菓子なんか食べて…ご飯食べられなくなるわよ。もうすぐガクさんだって帰って来るわ。」

「はぁい。」

そうだ今日はパパが早く帰ってくる日だ。




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