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第4章 Girls Night

「いつもテストの前には来るかなぁ。どうして?」

皆は頂きますと食べ始めた。

「華が、伏見くんのこ…と…。」

…あわわわ。何を言い出すの?リツったら!

「あの…あの…リツが4人で勉強したいの!」

「別に…良いけど。真啓にも聞いておくよ。」

あたしはひとりでドキドキしていた。ダディがそんなあたしのことをじっと見ていた。

「そうだよ…古水流くんよりいい点とるんでしょ?」

リツが言った。ダディとパパがあたしを見た。ふたりとも男の子の名前が出るだけですぐに反応するんだから…。

「嫌なヤツなの。前にも話したでしょう? ゛はなったれ華”ってあたしのこと呼ぶ、男子がいるって。」

「ああ…ザ・シャードくんね。」

パパが静かに言った。

「ザ・シャード?」

リツが聞いた。

「あいつのあだ名。無駄に背がでかいから。ザ・シャードってねイギリスで一番高い建物なの。」

「あぁ。古水流くんイギリス育ちだからか?」

「うん。」

「あははは…面白いね。今度から使わせて貰おうっと♪」

食事が終わるか終わらないかの頃にトーフがどこからともなくやって来た。

「あ。この子がトーフくんね。写真より毛並みが綺麗だし、とってもハンサムなネコだねぇ。」

トーフはあたしの足にゴロゴロと喉を鳴らしながら纏わりついた。

「華ちゃんに何故かよくなついているのよ。」

ママが笑った。

「昼間はどこかに隠れてるのよ。変でしょう?でもこの時間になるとどこからともなく出てくるの。夜はちゃんとあたしのベッドに入って寝るの。」

「へーっ。賢いんだねぇ。」

リツが足元のトーフを眺めながら笑った。

――― にゃーにゃー。

あたしの顔をじっと見て、トーフがないた。

夕食後みんなでカードゲームをして遊んだ。あたし達はそれに飽きると、お風呂に入り、あたしの寝室で過ごした。キングサイズのベッドにふたりで潜り込んだ。





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