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第4章 Girls Night

「ねぇ。華は将来何になりたいの?やっぱりお医者さん?」

「うん。パパ達みたいなお医者さんになりたい。子供が好きだから小児科医になりたいなぁ。それが駄目なら保母さん。」

「そっか。華は頭も良いしきっとなれるよ。」

リツはあたしの方を向いて言った。

「頑張って勉強しなきゃ…で、リツは何になりたいの?」

真っ暗闇でリツと話すのは不思議な感じがした。

「あたしは弁護士…だけど、華と違ってあたし頭悪いからなぁ。」

「そんなこと無いよ!きっとなれるよ。」

そうだ、高校卒業まであと2年ある、その間に頑張れば…。

「でも…リツと同じ大学行きたいな。」「華と同じ大学へ行きたい。」

ふたりとも同じことを同時に言ったので驚いた。

「あははは…考えてること同じだった。」

あたしはリツも同じことを考えて居たなんて、とっても嬉しかった。

「これからもふたりはBFFだね。」

あたし達の関係はこの言葉がぴったりだと思った。

「BFF?」

リツが考え込んだ。

「ベスト・フレンド・フォーエバー!!の略。」

「ほんとに…ホントにそんな感じ。」

リツは忘れないように…とBFFと繰り返し囁いていた。

「それにしてもどうして空は、華だけにきついんだろうね?」

「お互いに嫌いだからよ。」

あたしはリツと向かい合わせて話をしていた。

「空のファンクラブの女の子達も性格悪い人が多いし。きっと、性格が悪いものは引き寄せられる運命なんだよ。」

あたしが、物知り顔で言ったのでリツが笑った。

「それじゃ、華も性格が悪いってコト?」

リツは意地悪く笑った。

「性格の悪いあたしと一緒に居るって事は、リツだって、性格が悪いって事じゃん。」

あたしとリツは、なんだかおかしくなって笑った。




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