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第31章 どっちがホント?

…でもやっぱりユウヤの時の優しい空が好き。

形の良い鼻に薄い唇。

…仕事で忙しいのにどうやって勉強してるんだろう。

空がいつも学校で寝ている理由が今なら良く判った。
整えられた眉毛は綺麗な流線形を描いていた。しゅっとした高い鼻、目頭には深いくぼみ。ユウヤの時にはしっかりとしたメイクをしていたけれど、これが本当の姿。

あたしはいつの間にかウトウト寝てしまっていたらしい。

――― ぱちっ。

眼を開けると、10センチも離れていないぐらいの距離で、空がこちらをじっと見つめていた。

「おはよ♪」

空は優しく笑った。

「びっくりした…。」

「俺の寝顔、タダで見てただろ?」

「眺めるのって有料なの?」

あたしが笑った。

――― ふわり。

空が入ってるブランケットに包まれた。

「華には体で払ってもらう。」

笑いながらあたしを抱きしめた。

…あ。

あたしの太ももにに硬いものが当たった。それがすぐに判って、顔が真っ赤になった。

「ごめん。朝勃ち…自然の摂理だ。」

すました顔で空はいったけど、あたしは恥ずかしすぎて困った。

「お前の親父さん達に健全な交際をって言われたけど、守る自信ない。華がこうして俺のこと煽るから。」

何か言おうとしたあたしの唇を空に塞がれた。

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