テキストサイズ

+* ゚ ゜゚ *Classmates* ゚ ゜゚ *+

第31章 どっちがホント?

「あたしはなんて呼んだらいいの?ユウヤ?それとも空?」

「今まで通り、学校とふたりだけの時は空で、それ以外はユウヤ。華にそんな難しい切り替えが出来るかなぁ。」

空が笑ったけど、あたしもそれは心配だった。

「そうよね…間違えちゃったらどうしよう?」

「あれっ?失礼ねっていつもみたいに怒らないの?」

空がまた笑った。

「どっちが本物の空なの?」

「どっちも本当の俺だよ。どっちか欠けても俺じゃ無くなる。」

空は、優しく微笑んだ。プライベートと仕事をきっちりと分けて過ごすのはとても大変だと思った。

「ねぇ…なんでいつも空の時はあたしに意地悪なの?」

「…好きだったから。」

一瞬であたしの顔が赤くなった。

「俺…華を抱きたい。」

…あーっとこれはどんな展開でしょうか?

がっちりと抱きしめられて身動きが取れなかった。

「18歳になった夜…俺に華を頂戴?」

――― ドキドキドキドキ。

心臓の鼓動が一気に高まった。

「華がまだ嫌だったら無理はしない。だけど俺はいつも華を抱きたいと思ってる。」

空の腕に力が入った。

「ねぇ…触らせて?」

…なんか空と判った途端大胆になった気がする。

さわさわとTシャツの裾から手が這いあがって来た。

「あっ…。」

その手は胸を包み込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ