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第31章 どっちがホント?

「華…俺の…触って?」

あたしは目を瞑りながらそれをそっと握った。

「俺も…気持ちよくさせて?」

熱の籠った声であたしに囁いてキスをした。
それはとても熱くて、硬かった。空は自分の手もあたしの上に重ねた。

…硬い。

ゆっくりと大きく上下させた。

…結構強く握っても大丈夫なんだ。

「華の顔を見ながら…いきたい。」

空はうっとりとした眼であたしを見つめながら、手を動かし続けた。

「華…きもち…いい。」

徐々に先端部への刺激へと変わっていった。ぬるっとしたものが手について、滑りを良くした。

「あぁ…華…好きだ…。」

空の先端部は、艶々としていた。あたしはその先を恐々舐めて見た。

「そんなこと…しなくて…いい。」

「だって空だって…だからあたしも…。」

―――ちゅばっ。

先端を口に含むと、空の腰が引けた。

「ちょっ…駄目…。」

空が慌ててあたし身体を離そうとした。

「…なん…で?」

口に含みながら空を見上げた。

「あっ…その顔…マジで…やめて?」

空はベッドサイドからティッシュを取った。

「そんな顔で見られたら…俺…やばい。」

空は慌ててあたしの口からそれを抜き取ると、激しく動かした。

「あっ…い…き…そ……うっ。」

空は、綺麗な顔が悩まし気にゆがめると、どくどくとそれを吐き出した。空はさっさとそれを片付けると身なりを整えて、あたしをきつく抱きしめた。

「華…ありがとう。怖がらせてゴメン。」

「ううん…大丈夫。」

本当はちょっと怖かったけれど、同時に嬉しかった。

「お昼ご飯に呼ばれるまで、ずっとこうしてて?華をずっと抱いてたい。」

空の心臓はどきどきとしていた。

「うん。」

あたしは空の胸の中に顔をしっかりと埋めた。


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