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第4章 Girls Night

「そうよ。あいつ猫かぶりなのよ!!ほんんっと大嫌い。」

あたしは思い出しただけでまた腹が立ってきた。

「絶対勝負に勝ってね!華なら大丈夫。」

リツがあたしを一生懸命宥めてくれた。

「勝負?勝負って何。」

あたしはダディの腕にしがみ付きながら歩く。

「華は賭けをしたんです。華が勝ったら、二度と口を聞かない。もし空が勝ったら、トーフくんを見に家に来る。」

ダディは面白そうに笑った。

「ちょっとダディ!笑い事じゃ無いんだからね。これからの学校生活の平和がかかってるんだから。」

また華ちゃんは大げさなんだからとダディはまた笑った。

「腹が立ったらお腹が空いちゃった。」

あたしが腕を掴むと、わわわっ危ないってばとリツがよろけた。あたしを真ん中にして3人で腕を組んでちょっと奇妙な感じだった。

…男子よりもこうやって女子と一緒に居る方が、全然楽しい♪

もう一軒、リツとあたしはお気に入りの店を覗いたおそろいのアクセサリーを買って出てくると、外で待っていたダディが、女の人2人連れに声を掛けられていた。

「あれ?華のお父さん…逆ナンされてる?!」

いつもの風景…若いころは段ボールに何箱もチョコを貰って帰ってきたとママが話していた。ちょっと目を離すと、必ず女性に声を掛けられる。

「うん…いつものことだよ。ママが心配するから言わないけど、でもダディはママに一途だから浮気なんて絶対無いと思う。」

あたし達がじっと見ていると、ダディが気が付いてやって来た。

「ご飯に誘われちゃった♪」

無邪気なダディがあたしは大好きだ。

「リツちゃん、華ちゃんお昼は何を食べようか?」

ダディは何事も無かったかのようにあたしたちと肩を並べて歩いた。

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