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第4章 Girls Night

「華ちゃんどうしたの?知り合いかい?」

ダディが空をみて軽く会釈をすると、空は慌てて笑顔を浮かべた。

…猫かぶりめ。

「今泉さんはお買い物?」

…なぁにが今泉さんだ、そんな風にあたしを呼んだことなんて一度も無いくせに。

「ええ。まあね。」

あたしはつっけんどんに挨拶を交わした。ダディは空を見上げた。

「ダディ…じゃなかったDad.こちら古水流くん。イギリスから来た転校生です。」

ダディは宜しくねと人懐っこい笑顔を浮かべて、ちょっとあっちへ行ってくるねとあたしから離れた。

…ダディ!気を効かせなくて良いから。

「お前父親のコト、ダディって呼んでるの?小学生かよ。」

…言われると思ったから言い直したのに。

「良いじゃない。小さい頃あたしもアメリカに住んでたのっ!それからずっとそうなっちゃったのよ。」

「なんだ本当に親父だったんだ。若そうだから不倫か援交相手かと思ったよ。」

…ひっどーい!

「あたしの事を色々言われるのは良いけど、父を侮辱するのは許せない!」

あたしは空への怒りでブルブルと震えた。

「サイテー!あんたなんて、だいっっきらい!」

あたしは涙を必死で堪え乍らダディを探した。あたしを見ると慌ててダディがやってきた。

「華ちゃん?どーしたの?」

ダディがあたしの顔を心配そうにのぞき込んだ。

「もう行こうっ!」

あたしは、驚くダディの手をグイグイと引っ張って店を出た。

「わわ…そんなに引っ張らないで。一体どうしたんだい?」

「あいつったらまた酷いこと言ったの。」

あたしの怒りは収まらなかった。まぁ落ち着きなさいとダディは微笑んであたしの背中を撫でた。

「ダディの事、援交相手だと思ったよだなんて、普通絶対言わないわよ。ちゃんと紹介したのに。」

あたしはCDショップまでいきリツを探した。

「ほっとけば良いさ。」

ダディは静かに言った。リツがあたしの剣幕を見て何事かと駆け寄って来た。さっき起きた出来事を話すと、驚いた。

「空ってそんな事言うの?」

リツもあいつに騙されてる一人だ。

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