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第34章 スキャンダル

皆がそれぞれの行く道を決め、推薦で大学が決まっていく。その中で、空は高校卒業後、9月からイギリスの大学へ行くことが決まった。

受験を終えて、ホッと一息ついているところで、プロトの解散と、Rinとユウヤの熱愛のニュースが大きく流れた。

Rinが、ユウヤをとても尊敬している人だとインタビューに答えたので、それでまた騒ぎが大きくなった。

「大丈夫なの?」

ニュースが流れるたびに、リツは、あたしを心配して、夏は茶化した。

「うん。引退のことで忙しいって言ってたし…大丈夫だと…思うけど…。」

受験を終えて、空と学校以外で会うことが出来なかった。

「会えないのも大変だよね。」

あと卒業式まで残すところ1週間程。この時期に、ユウヤの年齢詐称がニュースになってしまった。

Rinとユウヤの熱愛について追っていた記者が、空が学生服を着て歩く姿を撮ってしまったのだ。

その日以来、空は学校に来なくなった。卒業式も出られるかどうか分からないとのことだった。メールでのやり取りも一日に数回だけで無い時もあった。

「華酷いっ!!空がユウヤだって知ってたの?!いつから?誰がそのこと知ってるの?!」

学校中が大騒ぎで、登下校時には沢山のカメラマンが校門前に待機していた。先生達は、その対応に追われていた。

「うん…みんなで夏に葉山の家に行ったでしょ?あの時。」

「信じられないっ!!親友だと思ってたのに!!」

リツはあたしの首を両手で締め付けてぐらぐらと揺すった。

「ちょ…ちょっと…。」

「あとは?あとは誰が知ってたのっ!!」

リツはとても怒っていた。

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