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第34章 スキャンダル

「うん。好きだよ…とっても。」

僕は華が席を外した隙にリツから華の事をまだ好きなのかと聞かれてそう答えた。

「そうだよね…お互い好きだったのに行き違いでこんなことになってしまったんだもんね。あたしもそれについては何て言ってよいのか分からないよ。」

リツはため息をついた。

「あたしは、華を応援してる。だけど、最近空と連絡が取れないって悩んでるっぽいの。」

色々なことが立て続けに起こってしまったから仕方が無い。

「僕も何となく気が付いてた。」

華が悲しい思いをしたり、悩んでいるのを見ているのが辛かった。華が夏と怜との関係をリツに話すと、ショックを受けていた。夏が親から外出禁止を言い渡されたのも、今回の事に関係しているんだと感じた。

「それに…怜のこと…本当にごめんね。」

薄々気が付いていたのにも関わらず、放置してしまった僕にも責任があるような気がした。

「ううん。良いの…真啓くんが謝ることじゃないでしょう?あたしも暫く考えてみる。」

リツの寂しそうな顔を見ていると胸が痛んだ。




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