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第34章 スキャンダル

「華っ!!」

夏に掴み掛ろうとする華をパパが慌てて止めた。

「夏っ!!あたし絶対に許さないからっ。」

華は涙をぽろぽろと流しながら叫んだ。

「華っ!落ち着きなさい。」

パパの声は冷静だった。ママもダディも夏と華の顔を代わる代わる見ていた。

「一体…なに…。」

夏は驚き呆然としていた。

「あたしの親友だから、リツを大切にしてって言ったでしょ?」

「痛ぇ…なぁ。」

夏は頬を擦りながら面倒くさそうに言った。

「やっぱりあんたの浮気相手は怜ちゃんじゃないっ!」

パパがそれを聞いて眉を顰めた。

「だから…何?華には関係ないだろ?」

夏は自分のことを余り親に話さないらしい。

…それを判ってて、華はわざと家族の前で言ってるんだ。

「セックス・フレンドって何よっ!!!」

…せっくす・ふれんど?

俺を含め、その場にいた全員が凍り付いた。

「あんたってサイテーだわっ!!」

華はパパの手を振りほどくと、自分の部屋へと入って行った。

…華…これまたデカい爆弾を落としたな。

「夏さん…どういうことか、僕たちに説明してくれる?」

ダディの顔から笑顔が消えた。

「あなた…そんなことしてたんですね。」

パパも腕を組んで難しい顔をしていた。

でも…俺は知っている。

…実はパパよりもこんな時の笑顔が消えたダディの方が数倍怖いことを。



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