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第6章 仲良し3人組?

「あら…あの子に夕飯作るの手伝って貰おうと思ってたのに…。」

真啓は大抵うちに来ると、ママに捕まって夕飯をほぼ強制的に食べさせられる。真啓のママやお手伝いさんよりも、うちのママのご飯が美味しいから僕は嬉しいけどと、いつも笑った。

「空さんもっ!この間は黙って帰っちゃって。全く…今日は逃がさないわよ。ご飯食べてってもらうからねっ。」

ママは張り切っていた。

「うん。遠慮しなくて良いよ。あの人の作るご飯は、割と美味しいから。」

パパが夏のことをちらりと見た。結局、真啓と空がパパの相手をして音楽の話などで盛り上がった。飽きた夏は、ダディと何かを話していた。

「あなたたちいっぱい食べるんでしょう?男の子ばかりだから、お肉とか揚げ物とかが良いかしらね?」

誰もまだ返事をしていないのに、ママはそう言いながらキッチンへと戻った。トーコさんはいつもそうですから気にしないで下さいとパパが笑った。

「あっ…俺手伝います。」

空は、ママの後に続いてキッチンへと入った。

「あら座ってて良いのよ〜。」

ママは言ったが、空はポテトサラダ用の茹でたてのジャガイモの皮を手際良く剥いた。

「空さんはお料理するの?」

「ええ…イギリスにいた時には良く自炊してました。あちらの食べ物が、どうも好きになれなくて。」

ママの隣に並んで、話をしながら手伝った。

「華ちゃんも夏さんも料理は全然しないのよ。空さんを見習って欲しいわね。本当に偉いわ〜。」

ママは、空の大きな背中をバシバシと叩いたので、空がよろけた。

「夏のお…お母さん。い…痛い…です。」

「あら嫌だぁ♪お母さんなんて…トーコって呼んでください。」

――― バシバシッ。

「あ…だから…痛い…です。トーコさ…ん。」

空もママにはタジタジだ。

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