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第6章 仲良し3人組?

「じゃぁ、前みたいにまた家にくれば良いじゃない?環境が変われば、気分も変わるかも知れないわよ。」

「華はただ真啓のピアノが聞きたいだけだろう?」

夏が笑った。

「あ…バレちゃった?今日も何か弾いてくれない?ちょっと待っててね。」

あたしは自分の部屋へ行き、すぐに戻って来た。

「お前…馬鹿じゃね?昼寝かよ。」

あたしは枕と毛布を持ってきた。空を無視してピアノの下に潜り込んだ。

「華ちゃんは、ああやって聞くのが好きなんだよ。」

真啓が笑った。

「お前変わってるな…。」

「煩いわね...偏屈な空に言われたくない。」

あたしは大きな枕をボフッと叩いた。

…これで準備万端♪

「煩くねーのかよ?」

空はあたしが本気でピアノの下に転がって、毛布に包まったので呆れた。

「お腹に響いて気持ちが良いの。」

真啓が弾きはじめると、お腹の底に響くような深い音がした。

…真啓のピアノは、全然煩くなんて無い。

あたしは目を閉じてその振動を楽しんだ。空があたしの隣にやってきて頭だけ突っ込んで音を静かに聞いていた。

「あ…思ったよりも悪くないかも・・・・確かにお腹に響くし良い感じだな。」

真啓が題名の判らない曲を沢山弾いてくれた。

「華ちゃん…もうこれぐらいで良い?」

真啓は30分程弾いていたらしい。ピアノを弾く手を止めてあたしに聞いた。

「おい…華。」

空があたしの顔を覗き込み呆れた。

「マジかよ…信じられねぇ。寝てやがる…。」

真啓も覗き込んで本当だと言って笑った。夏がいつものことだよとパパを呼びに行った。

「華ちゃんは一度寝ちゃうと、なかなか起きないんだよ。」

真啓は、ゆ●りを静かに食べながら、紅茶を飲んだ。

「何だよ…トーフと同じじゃねーか。」

空が呆れると、その場にいた皆が笑った。夏と一緒にパパがやって来て、あたしを抱えて寝室へと連れて行ってくれたと後から皆が教えてくれた。

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