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第6章 仲良し3人組?

「おい…夕飯出来たよ。起きろ…華。真啓帰っちゃうぞ?」

夏は容赦なくあたしの肩を掴み、グラグラと揺らした。
…真啓…って…何だっけ。

あたしはハッとして慌てて飛び起きた。夏が笑いながらママに華起きたよと大きな声で言った。一瞬あたしは頭が混乱して自分がどこに居るのか分からなくなった。

「お前…真啓のピアノ聞きながらまた寝ちゃったんだよ。」

ゴシゴシと目を擦るあたしに向かって夏は呆れたように言った。

「そんなんでコンサートとか大丈夫か?そう言えば華は、クラッシックのコンサートの時は、すぐにウトウトしてるもんな。」

あたしは大きな欠伸をひとつして寝室を出た。

「ちょっと顔を洗って来るね。」

煌々としたダイニングの光があたしの眼を刺したが、薄暗い洗面所へと向かった。

「華ちゃん…おはよう。」

真啓が洗面所から戻ったあたしを見て笑った。皆既に席に付いてあたしが来るのを待っていたようだ。

――― グーッ。

「何だ?」「華…それ腹の音?」

夏と空が笑った。あたしは慌てて自分のお腹を抑えた。

――― グーッ。

ダディもパパも笑った。

「お腹空いたでしょう?さぁ早く食べましょう。」

ママがあたしの頭にキスをすると肩をポンポンと叩いた。あたしは空と向かい合わせに座った。空がまたあたしを馬鹿にしたように笑った。

「空さんは、華ちゃんの喧嘩相手だそうですね。」

パパが梅干をご飯に乗せ乍ら言った。

「ええ…華を見てると面白くって。」

空がよそ行き笑顔を作りながら答えた。あたしが何か言おうとすると、ダディが小さく顔を横に振った。

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